2012年2月3日金曜日

MOTOROLA Defy+ MB526

(1)購入の経緯

年も明けて2012年。 酒田市で新しい年を迎えたわけですが、同じ山形県の村山地方出身の自分も経験したことがなかった強風。そして仙台での生活が長かったため生活の一部としての感覚がなくなっていた積雪の日々。 そんな日々の中歩いてるときに Xperia Neoの液晶にちょっと雪がついたぐらいの感覚だったのですが,液晶が反応しなくなってしまうという事象があり。 そこで防水・防滴端末を入手しようということになったのですが、現在出回っている国産スマートフォンの防水端末はどちらかというとハイエンドなものが多く,販売から時間が経過しているものについては動作に問題があるものが多い印象。 ということで,今回は海外のSIMフリー端末から選択することに。

と思って探してはみたものの,現時点で選択可能なものはワタシが探した範囲では
の4機種しか確認することができませんでした。

さらに画面の解像度をチェックしてみるとDefyとDefy+はFWVGA(854×480),Xperia ActiveとGalaxy XcoverはHVGA(480×320)。 さらに画面解像度も小さすぎない3.7インチ,価格もこなれているということでMOTOROLA Defy+に決定しました。

(2)注文から受取まで

いつもであれば1ShopMobile (http://www.1shopmobile.com/) で価格を調べて注文!!なのですが、昨年末からのユーロ安がなんとなく気になっていたこともあり,handtec (http://www.handtec.co.uk/) で価格を調べてみると,なかなかいい感じの価格。

ちなみに
1月15日時点のレートは$1 = 76.9円,£1 = 117.8円でしたが,1ShopMobileでのDefy+の価格は
本体 $339 + 送料 $25 = $364 ≒ 27,991.6円
一方、handtecでのDefy+の価格は
本体 £184.99 + 送料 £39.90 = £239.85 ≒ 28,254.3円
というところでした。

いつも1shopmobileだけでは面白みがないし,今後のユーロの状況によってはhandtecでのお買い物の方が安く上がったりする可能性も出てくるかもしれないので,今回はお勉強も兼ねてhandtecに注文しました。

1月15日にhandtecのサイトから注文しGoogle Checkoutで決済。
下のような感じで1月21日に受け取ることができました。

(3)開梱

・こんなコンパクトな箱でやってきました。
今回注文したのはDefy+の特別版として建設・農業機械メーカーのJCB(http://www.jcb.com/)とコラボしたJCB Editionという商品。



箱の中には簡易マニュアル,左上から右に向かって簡易説明書,通信・充電用USBケーブル,イヤフォンマイク,AC→USB変換アダプタ。 左下から右に向かってJCBエディション特性ケース,バッテリ蓋(ロック機構付),本体,バッテリ。

有機ELディスプレイはなかなかきれいです。 これは同じ液晶サイズのXperia Neoに対する完全なアドバンテージです。 

液晶をオフにして正面写真。液晶の下部に左からメニュー,ホーム,戻る,検索のキー。

背面。 カメラと撮影用LED。バッテリカバー下部にはロックがあります。

本体左部。microUSBポートがあります。

本体上部。ゴムでカバーされた3.5mmステレオミニジャックがあります。

本体右部。ボリュームボタンがあります。

本体下部。マイクかな真ん中にあるのは。


筐体のコンパクトさを見ていただくためにSamsung Galaxy SII(右)と。

幅は狭いけどSGS2よりちょいと厚いですね。

無駄にでかくないから隅から隅まで指が届くんですよねー。



(1)ドライバのダウンロード・インストール

以下のURLからUSBドライバをダウンロードします。
上の方は,USBのみ下の方は連絡先やメディア・ファイルの管理ツールとUSBドライバのセットでのインストールとなります。 root化だけであればUSBドライバだけで問題ありません。

Motorola Driver
http://developer.motorola.com/docstools/USB_Drivers/

MotoHelper
http://www.motorola.com/Support/US-EN/Support-Homepage/Software_and_Drivers/USB-and-PC-Charging-Drivers

(2)root化ツールのダウンロード

以下のスレッドからMOTOROLA端末用のroot化ツールを入手します。
OSのバージョンが2.3.4であればおそらくこちらだと思われます。
(私もこれを利用)

[Guide] one-click root for Droid 3 (and others) [UPDATED 9/8/2011]
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1240130

一方、バージョンが2.3.7の場合,こちらとなるような話が...。
2.3.4の端末ではうまくいきませんでした。

[HOW-TO] Root Phones w/ Android v2.2.x-2.3.x (zergRush Method)
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1312859


(3)root化ツールの実行

※私が実行したone-click root for Droid 3の方で説明します。

1.ダウンロードしたzipを適宜作成したフォルダに解凍してください。
2.[Settings] > [Applications] > [Development] > [USB Debugging] のチェックを入れてください。
3.普通に起動している状態の端末をUSBケーブルでone-click rootを実行する端末に接続し、通知領域から[Charge Mode Only]を選択してください。
4. 1.で解凍したフォルダ内にある「Pete's Motorola Root Tools.exe」を実行してください。
5.画面の指示に従って操作を行ってください。 途中3回ほど自動的に端末の再起動が行われます。.

(4)2nd Init Recoveryの導入

MOTOROLAの最近までの端末は基本的にbootloaderにロックがかかっておりアンロックの手段も提供されない。 またリカバリ領域はあるもののこちらの書き換えもできないようになっていました。

そこで標準のブートローダやリカバリはそのままシステム(一部を除く)のバックアップやROMの導入を可能にするために2ndInit Recoveryというものが開発されています。 これを利用することで通常ClockworkMod Recoveryで行うような作業が可能になっています。

導入の方法ですが,まずは下のリンク先からapkを入手してインストールします。

[APP] 2ndInit Recovery Installer v2.0 [Updated: 23-November-2011]
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1032212

また2ndInit Recoveryに入るためのメニューを以下のリンク先の方法に従って導入する必要があります。

[MOD] [Update:5/5/2011] BootMenu - Recovery, 2nd Init , v0.5.1
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1026853

  • Download the latest zip file.
  • Create a folder “bootmenu” on your sd card and extract all the files inside the zip file there.
  • Turn on usb debugging on your phone. And use the following commands in adb:
    C:/> adb shell
    $ su
    # cp -R /sdcard/bootmenu /data/bootmenu
    # cd /data/bootmenu
    # chmod 755 *
    # ./install.sh
    # rm -R /data/bootmenu
  • The bootmenu will be installed.
  • Turn off USB Debugging.
  • Restart your device once.
(5)勢いでCM導入

しばらくはMOTOROLAの標準ファームをroot化してCWMを入れて使っていたのですが,マーケットが正常に動作しない(マーケットを起動し,マイアプリを選択するとグレー地に「XXXXX@gmail.comのアプリの情報が表示されます。」とだけ表示された画面が表示され,インストール済みのアプリの更新が確認できない)ため,「設定」-「アプリケーションの管理」-「マーケット」の「キャッシュを消去」や「データを消去」,「アップデートのアンインストール」を試してみたものの改善せず。 3月になり更新が始まったGoogle Playストアで条件が改善されるかもと思った期待も裏切られ。 ということで,Cyanogen Modをインストールしてみることに。

当初,導入していたrecoveryのバージョンが古いためCMを導入できない(インストール自体は完了するが,システムを起動するとエラーで起動しない)という問題があったため,2nd Init Recoveryから再度Recoveryの最新版(1.0.6)を導入して,CM'7を導入しました。

現在,Defy / Defy+ 用にはCM7とCM9がリリースされています。

[ICS][CM9][Froyo & GB Kernels]19 Mar Epsylon -- 08 Mar Quarx - Defy (Android 4.0.3)
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1432100

2012/3/21時点ではCM7についてはほぼ問題なくどの機能も有効になっている感じ。 CM9は起動直後は問題ないのですが,スクリーンオフ or スクリーンロック画面などから復帰した後に3G通信ができないという問題があります。 そのため現在はCM7を導入しています。

xda-developersのサイトにはCM7とCM9でデュアルブートを実現している例もあるようです。


参考リンク:

ファーム
http://emkyusei.seesaa.net/article/242785442.html


[GUIDE] All-in-One Defy Beginner's guide
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1216982

Defy+ではファームウェアをアップデートすると,バージョンを下げることができない?らしいので,注意が必要です。
2ndInit RecoveryはMOTOROLA提供のファーム用のものとCyanogenMod用のものでことなるので,導入に注意が必要です。