2015年5月5日火曜日

InFocus M2 購入


1.購入の動機

2014年ごろから日本ではあまりメインとしては発売されないエントリー~ミドルの端末のSoCにQualcommのSnapdragon 400(MSM8926)とMediaTekのMT6582のいずれかを採用した端末が目立つようになってきました。 これらの端末を見るとMSM8926採用の端末の価格はMT6582採用の端末より30~40ドル高いもののほぼ同等の性能で,100~200ドルを中心としたお手ごろ感で良く売れているようです。

昨年後半からMVNOからSIMフリーフォンが発売される機会が増えてきましたが,それらの多くにもMSM8926やMT6582が採用されています。

昨年末ごろからはそれぞれのCPUを64ビット化したSnapdragon 410(MSM8916)やMT6732を採用した端末も登場し始め、エントリー~ミドルクラスで十分実用になる端末の選択肢が増えてきました。

1月に注文したJIAYU S3がPre-Orderに近い状態での注文だったことを後に知り、しばらく手元に届かないようだとわかったところで、何かいいひまつぶしはないかと考えました。
そこでエントリー~ミドルクラスのお手軽な端末が良いのではないかと。

最初は以前に見つけていたInFocus M512というSoC:MSM8926,RAM:1GB,ROM:4GB,ディスプレイ:5インチHD,NFC:有の端末をと思ったのですが、あらためて調べてみるとその後にInFocus M2 SoC:MSM8926,RAM:1GB,ROM:8GB,ディスプレイ:4.2インチHD,NFC:無という端末がリリースされていることがわかりました。 

(1)内蔵ストレージはそんなに大容量は必要とはしませんが、さすがに4GBでは心許なさすぎる
(2)最近の端末の大型化は手になじまない端末増やしている。4.3~4.7インチぐらいが調度良い
(3)M512の方の価格が$120~$210ぐらいの価格であるのに対して、M2は$90~$210。
(4)この端末でNFCが必要となる使い方をしない
という理由からもう迷いもなくM2の方を選択しました。



2.注文から入手まで

AliExpressに出店しているところで$100で販売しているのを見つけたのでそこで注文。 2週間ぐらいで届くだろうとタカをくくっていたのですが、注文したタイミングが春節の一週間ほど前。そして注文した商品のページには何の案内もなかったのですが、ショップのページを見てみると3月7日まで春節休みの文字が!!ということで、JIAYU S3が来るまでの場つなぎとして軽い気持ちで注文したInFocus M2だったのですが、こちらも一向に発送されないことに悩まされることなりました。

AliExpressのサイトでは注文情報のページからショップとのメッセージのやりとりができるようになっているのですが、そこから問い合わせてみても3月7日から出荷作業しますという返事だけ。仕方なく3月7日まで待ち8日,9日と待ってはみたものの発送の連絡なし。あらためて在庫の有無と発送予定を確認してみるとこちらが注文した黒の在庫がなく白ならあるという回答。もうJIAYU S3の発送メールも受け取っており、M2に対する期待が低くなっていたことと,どうせ使うときにはTPUケースを付けるから色なんて気にしないと割り切って白を送ってもらうように依頼しました。

ようやく3月10日に出荷のお知らせがあり、その後は通常通りにモノが動き不在で受け取れないことはあったものの3月18日に受け取ることができました。
荷物がDHLに渡ってからの状況は以下のとおり




春節前後は中国のショップに注文するもんじゃないと身にしみて感じました。



3.開梱・動作確認

パッケージの外観と内容物の写真を。箱は質素ではありますが、JIAYU S3のモノに比べればちょっとは仕事してあるかなと。この斜めにカットしてあるのはM512でも共通でFoxconnの目印なのでしょうか。

内容は本体、USBケーブル,AC-USB変換アダプタ,簡素な説明書とこれ以上にないほどシンプルなもの。


手に持ってみた感じでは、ディスプレイサイズから想像していたのより縦方向に長く、中央部にいくにしたがって厚みをますデザインと相まって持ちやすさを阻害している感じ。この手の厚みが均一でないデザインはXperia Neoもそうでしたが持ちにくく感じて自分の好みではありません。


あとは液晶上部・下部ともにやけに広いスペースがあり,ディスプレイサイズから考えると十分コンパクトな端末にできるはずなのに縦方向が変に手にあまる仕上がりになってしまっています。

操作のためのキーは液晶内に表示されるソフトキータイプで、左からメニュー,ホーム,戻るとなっています。 本体右上部に電源キー,左上部にはボリュームキーがあります。ディスプレイは可も不可もない感じ。価格から考えても十分な出来かと。Antutuのデバイスインフォから確認したところでは5点までのタッチ認識。特に気になるほどではありませんがちょっと鈍いかもしれません。
背面はカーボンファイバー調の繊維を編んだ風のテクスチャが。実態はプラスチックの型押しなわけで、高級感などを感じることもなく。見た目の雰囲気ですね。


バッテリーは取り外しできるタイプ...だと思っていたのですが,これは簡単には取り外しはできないですね。SIMスロットはmicroSIMタイプが2スロット。SIM 1がLTE/WCDMA/GSMに対応し,SIM 2がGSMのみに対応するタイプです。APNを設定し、IIJmioのSIMをSIM 1側に挿してSPEEDTESTを行ってみましたが、LTEで通信できているようです。そしてmicroSDスロット。スペックシートにはSDXC対応の表記がありません。確認用に64GBのmicroSD買おうかなぁ...。

購入時のシステムバージョン等は以下のとおり

Antutu Benchmark v5.6.2での計測の結果は以下のとおり。

ついでにデバイスインフォも

測位は遅いです。これはXperia A2と似たような感じ。ただし一旦Fixしてしまえば、ジャイロが変な挙動を示すこともありません。A-GPSが有効じゃないんでしょうかね?


4.総評

どうやらFoxconnというのは一つの大きな企業というわけではなく、いろんな企業が集まったグループらしく、今回のInFocus M2はそのFoxconnグループの(確認中)が開発・生産を行っているようです。 漠然と高い質感の片鱗が...なんてことを考えていましたが、数ある中華のエントリーレベルの端末という感想しかありません。


というこちら側の過剰な期待を抜きにして考えると,$100でLTEの通信ができ,画面はHD以上の画素数,処理速度も大きな不安がでない出来で,CPの高いエントリークラスの端末としてありかもと思います。

0 件のコメント: